パンク修理
お盆休み、京都へ帰省中に自転車のタイヤがパンクしたことは先日書きました。その時はスペアタイヤに履き替えてまた次の日、サイクリングに出かけることが出来たのですが、履き替えたタイヤの修理がまだ出来ていませんでした。
通常のW/Oタイヤ(最近はクリンチャーとも言う)なら、パンク修理など子供の頃からやっているのですが、今回のチューブラータイヤの修理は初めての経験になります。勘どころを押さえておこうと、「チューブラータイヤ パンク」などと検索キーワードをPCに放り込んでみましたが・・・。
国内大手のタイヤメーカー「ナショナルタイヤ(パナレーサー)」のHPを覗いてみると「修理セットがあれば可能ですが、熟練の技が必要です。特に縫い合わせはビギナーには難しくお薦めできません。パンク即交換と考えた方が良いようです。」などと書かれています。他のブログ等を見てもどうも最近はチューブラータイヤのパンク=交換(使い捨て)との風潮のようです。
でもタイヤのトレッドの山はまだまだ残っているし、VITTORIA RALLYのような練習用タイヤなら2000円くらいで売っているけど、今回パンクしたのは決戦用で定評のあるVELOFLEX社の「Servizio Corse」。それにパンクを直せてこそ、チューブラータイヤにまたがる資格があるってもんよ、などとちょっと粋がって、修理に挑戦することとなりました。
さて、メーカーが言う「熟練の技」とは一体・・・?(笑)
パンク穴の箇所を探り当て、その部分の開腹手術です(笑) まずは縫合部分をカバーしている布テープを剥がします(これがまたゴム糊で強くくっついておりチカラ仕事です)。
縫合部の糸をほぐしていくと・・・、中に黒いチューブが見えてきました。
中からチューブを取り出し、よ~く見てみると・・・。ありますね、パンク穴が確かに。
さて、ここで登場するのが、懐かしい「VELOX」のチューブラー修理キット(made in Franceのお針箱、笑)です。今やこんなの売っている店もごく僅かなんでしょうね。
パンク穴の周辺を紙ヤスリでゴシゴシ擦り、ゴム糊を薄っすらと塗ります。乾いたら(←これがコツ!)パッチを貼って出来上がり。この工程は通常のW/Oタイヤと同じですね。
中身を修理したら、お腹を元通りに縫い合わせてやらねばなりません。厚く目の詰まったタイヤの繊維を極太の針で糸を通す作業、これが一番大変なところでしょう。指先に結構なチカラも必要です。それにここで針を中身のチューブに刺すなどしてしまったら元も子もありません。
何とかうまく縫合出来たようですが、出来栄えはいかがでしょうか・・・?(笑)
そんなこんなで多少の悪戦苦闘はあったものの、修理は無事に完了しました。
必要なのは決して「熟練の技」などではなく、自分の自転車に対する「愛着の心」なんだ、という印象です。なお、上で紹介した「VELOX」の修理キットなどお手元に無くても、一般のパンク修理用のゴム糊と小さめのパッチがあればOKです。ただし、縫合用の糸はチューブラータイヤの8~9barの空気圧に耐えられるだけの強さが必要ですので、やはり専用のものを探した方が無難でしょう。
そうは言っても、こんな面倒な修理作業、二度とやりたくないっていうのが本音ですけどね(笑)
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