« 甘~い鉄のお菓子 | トップページ | 英国 Lightweight Cycle »

2008年3月 9日 (日)

1964年製 アルプス「パイオニア」

2008_03090054 アルプスと言えば、その長年のツーリング(特に輪行)経験に基づいた独自の世界観で個性的な自転車を作り続け、そして昨年1月、惜しまれながら廃業となった東京・神田のサイクルショップです。

実は僕も高校生の頃、アルプスの西日本代理店であった京都のスポーツサイクル・ヤマネでアルプスをオーダーしたことがありました。

今日は、そんなアルプス自転車のなかでも黎明期と言ってよい1964年製の「パイオニア」を見せていただけるということで、世田谷のH自転車商会へ行ってきました。

オーナーは厳冬期の北海道キャンピングや台風直下の南大東島ツーリングなどのレポートでお馴染みのHさん。ご挨拶もそこそこに早速拝見・・・。

2008_03090028 やはり真っ先に目が行くのは変速機ですね。サンツアーのタケノコ式です。それにしても時代を全く感じさせないコンディションです。どれほど大事に保管されてきたことでしょう。

 

 

2008_03090030 僕が知る70年代ランドナーのシートステイと言えば、いわゆる一本巻き、二本巻きが定番ですが、まだそこまで技術が至っていなかった当時の産物でしょうか。シートステイの先端加工が目を引きます。

で、シートチューブに貼られたデカールですが・・・。

 

2008_03090052 「MADE BY HAGIWARA WORKS」と、アルプス自転車の社長名が誇らしげにニス張りされています。

一緒に見ていたH自転車商会の常連さんに言わせれば「譲受価格の90%の価値はこのデカールにあると言っていい」というくらいこの自転車が持つ価値を決定づけているようです。

 

2008_03090033 さらにBB方向へ目を落とすとこんなバッジまで。

「日本サイクリング協会推奨車」の文字と認定番号の刻印が・・・!

 

 

2008_03090050 まだフランス車の影響を受けていない時代、つまり英国車風が本流であった頃の日本製のサイクリング車の代表のひとつがこの「パイオニア」だったのではないでしょうか。

いかにもアルプスらしい朱色のフレームに黒い大きなサドルバッグをぶら下げて、ベレー帽、ノーフォークジャケット、そしてニッカーボッカーを決め込めばただちにパターソンの画集に飛び入りできそうですね。

 

日本のサイクリングの黎明期に一気にワープできる、そんな素晴らしい自転車を目にする機会をくださったHさんに心から感謝します。ありがとうございました。

2008_03090055 すっかり長居をしてしまったH自転車商会を後にして多摩川サイクリングロードを家路に向かっていると、間もなく太陽がその大きな姿を隠そうとしていました。

 

 

 

今日はダウンジャケットでは汗ばむくらいの陽気でしたね。

ところで今、組み立て中のTOEI・650Bランドナー。いつまでも人の自転車に感心している場合じゃなく、早く仕上げないと足早に追いかけてくる春に追い抜かれてしまいそうです(笑)

 

 

|

« 甘~い鉄のお菓子 | トップページ | 英国 Lightweight Cycle »

自転車いじり」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。