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2008年12月27日 (土)

東京サイクリングセンター

Zephyr_002 、昔、所有したこともあった「ALPS」が閉店したのが2007年1月。 僕が20数年ぶりに自転車趣味の世界に戻った途端のことでした。 そしてこの12月、またひとつ日本の自転車文化を支えてきた伝統あるお店が幕を閉じることとなりました。

Img  雑誌「New Cycling」などに毎号掲載されるこのお店の広告には他店とは一味違う"気品"のようなものが感じられ、学生だった僕にとって、とても手のとどかない「趣味のオーダーメイド自転車」の世界を作り上げていました。

自転車趣味に復帰後、何度かお店を訪ねましたが、ご主人がいつも披露されるお店の伝統や海外の仲間の話、あるいはクラブのエピソードなどに適度に相槌を打ちながら、壁にかけられたフランスの名品「Rene HERSE」のキャンピング車をはじめ、特殊工作を凝らした様々な「Zephyr」ブランドの自転車を眺めているだけであっという間に小一時間が過ぎてしまう居心地のよい空間でした。

そんなお店が12月28日をもって閉店、との情報に接したのがつい数日前。 もう一度あの空間をしっかり目に焼き付けておきたいとの気持ちで訪ねてみました。

Zephyr_005 お店の外観は変わらないものの、中はごく数台の展示車が残されただけの寂しい佇まいとなっていました。

そして壁にかけられた「Rene HERSE」にも「売約済」のラベルが・・・。きっとクラブ員のどなたかが引き取られたのでしょう。

「クラブ員だけに案内したつもりがいつの間にか広まっちゃって・・・」というご主人。 でも決して感傷的な様子はなく、この後、お店の伝統や海外の仲間や常連さんとのエピソードなど、これまで何度も聞かされたお話にしばし相槌を打つことに・・・(笑)

 

Zephyr_004_2 最後に何か記念になるものを・・・、とお店のカタログを購入しました。

渋いモノクロ写真の雑誌広告とは異なり、「Rene HERSE」の分類に忠実に沿った車種ごとに、やはり「Rene HERSE」同様、ダニエル・ルブール風のイラストでゼファー車が紹介されたカード形式のカタログです。

 

Zephyr_003 一枚目のカードに書かれたコピーライト。

「東にそよぐ ヨーロッパの薫・・・」

そう、「Zephyr」とは「そよ風」の意。 失ってみてはじめてわかるブランドの価値とでも言うのでしょうか。 特に帰り新参の僕のような者にとっては、伝説化してしまうにはまだまだ早すぎるブランドだったように思えてなりません。

いつものように小一時間お邪魔したあと、「ではお元気で・・・」とお店を辞しました。 「良いお年を!」と、まるで来年もお店が続くかのようにご主人は答えてくれました。

 

 

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