Hetchins × Cyclo "Benelux Super 60"
昨年11月の組み上げ時点で用意できなかった英国Cyclo(サイクロ)社の変速機"Benelux Super 60"の3点セットがようやく揃いましたので、とりあえず組んでいたイタリア、Campagnolo社の"Gran Sport"3点セットと交換しました。
レバー形状は40~50年代のフランスCycloやSimplexを踏襲していますが、青赤のダンパーで前後ディレーラーとの統一感を確保しています。
長めのレバーが後に述べるリアディレーラーの小気味良い変速性能をさらに効果的にサポートしているようです。
カンパの"GS"やフランスSimplex社のスライド式と異なり、カムで押し出されるシャフトとプレートを移動させるシャフトとが別に用意されています。
つまり、2本のシャフトが同時にスライドすることとなり、一本の場合に比べてちょっと動きが渋いようです。
メインのリア・ディレーラー。
カンパの"GS"だと5速のトップまたはローでどうしてもチェーンがプーリーケージを擦ってしまい、仕方なく4速フリーでお茶を濁していました。
ところがこの"Super 60"は、ふたつのプーリーを挟むケージの間隔が広く、今回同時に交換した5速フリーでもチェーンがケージを擦る問題は解消です。
しかも、極めて小さなストロークでビシッビシッとチェーンを移動させてくれる様は、カンパ以上の小気味良さ!と言っても過言ではありません。
ただ残念なのは、練りに練られたカンパ"GS"の重厚かつ華のあるデザインに比べ、まるで手抜き?と思わずにいられない「とりあえず、パラレログラム式を実現しましたぁ」的デザインのこの"Super 60"。 カンパ装着時に比べ車格がワンランク下がったような印象です・・・(笑)
何と、あろうことか優美なデザインのGripfast社製のウイングナットがピボット部に接触するではありませんか!
わざわざディレーラーとの干渉を避けるためにこのような優美さを兼ね備えた意匠で工夫したウィングナットなのに。
窮余の策として、干渉しない範囲でウィングナットがキッチリと締め付けられるようハブシャフトを少し回転させ、ネジ山を微調整することで対応しています(汗)
さて、あとはフランス製のクランクとチェーリングを交換すればオール英国パーツのHetchinsが完成するわけですが、ひとまずこれで「5速での走り」をしばらく楽しむこととします。
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