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2012年5月27日 (日)

英国 LUCAS "Silver King" Oil Lamp 1917

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ボロですが、れっきとした95年前の新品箱入り、です。

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まずはその外箱からじっくり観察していくことにしましょう(笑)
Lucasといえば、そのハイエンド製品に付けられた「King of the Road」という、今で言うタグラインが有名ですね。
サントリーの「水と生きる」、パナソニックの「ideas for life」、ホンダの「The Power of Dreams」、アサヒビールの「すべてはお客さまの『うまい!』のために」みたいなものだったのでしょう、きっと。
ただ、どうもよくわからないのが、「We make light of our labour」とのくだりです。make light of 〜って、〜を軽んじる、みたいな意味ではなかったかしら・・・? う〜ん、よくわからん。

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箱の上部は、世界中に鳴り響く?ルーカスベルの広告。

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側面には箱の中身のイラストと品番、そして価格表示。
16シリング6ペンスというと・・・、1939年のBrown Brothersカタログを見ると、CYCLOの"OPPY"変速機(3速)が30シリング、BROOKSの"B17 Champion Narrow"サドルが19シリングですから、決して安いモノではなかったようです。
そして、メモというか落書きのように書かれた「1917」がこの製品の購入年を証明しています。

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では、箱の中身を取り出してみましょう。
「Lucas Silver King No.300B Ebony Black」です。当時、Lucasの最高級オイルランプ "Silver King"にはニッケルプレートのNo.300と、こちらエボニー塗装のNo.300Bの2タイプがありました。

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堂々たる"Silver King"の厚い銘板。

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「ジュエル」と呼ばれるサイド部のグリーンのガラス窓(左側のみ開閉します)。

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仕組みはいたって簡単。現代のアウトドア用オイルランタンと基本は同様です。
正面のレンズ部だけでなく、リフレクター部にもガラスレンズが組み込まれている凝りようです。

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さて、さすがに95年間にわたり未使用で保管され続けてきたオイルランプに火を点すのはちょっとためらわれます。
でも同じ95年モノでも一度使った中古なら遠慮は無用です(笑)
こちらはニッケルプレート製のNo.300。芯を取り替えてパラフィンオイルを注ぎ込んだらすぐに20世紀初頭の自転車ランプが実用に!
当初、SUNBEAMに装着していたカーバイド(アセチレン)ランプに比べるとオイルはやはり楽チンです。

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というわけで実用とコレクションのオイルランプが2台。

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写真は1936年の雑誌「Cycling」に掲載されたルーカス社の広告ですが、パターソンの絵に描かれたとおり、カーバイドでもオイルでもルーカスのランプは光が進行方向を大きく丸〜く包んでくれるんですよ。

さぁ、SUNBEAM+オイルランプで初夏のナイトランに繰り出すとしましょうか!

 

 

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コメント

ルーカスシルバーキングで検索していたらここにたどり着きました。
とてもカッコ良いですよね。

投稿: やま | 2022年2月27日 (日) 17時30分

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